
お久しぶりのブログ更新です。
今年後半の活動の第1号は、レイズの活動拠点、大阪市西淀川区のマンション、マイシティ大阪の自治会さんの敬老会でのハンドケア活動での参加となりました。
いつも懇意にして頂いているマンション自治会さんでのアロマハンドケア、今回はメンバー4人での参加となりました。
メンバーとして今回初めてご参加のSさん、全く違和感なくのスタート、ありがとうございました。
今回の訪問でも、ハンドケア受け手と、印象深いお出会いがございました。特にいいなって思った出会いを2つピックアップ。
ひとつはSさんが出会われた方。
大阪中之島のロイヤルホテルで、永年クレーム対応係をされていた女性。
特に関西圏の方ならご存じの、ロイヤルホテルは大阪を、日本を代表するホテルのひとつ。
着席された時は、普通の年配の方だったそうです。
にこやかにハンドケアが始まり、ハンドケアしながら、現役の頃のお話に及び始めると、次第に現役当時の表情になっていかれ、その風情、表情は、お年を召されても十分に一流ホテルのベテラン接客対応だったそうです。その方とのお話をしているだけでも、語られる言葉、立ち振る舞いから学ばれること多々有りだったそうです。
私が担当させて頂いた方で印象に残ったのは、老夫婦世帯で、パーキンソン病の要介護5のご主人をお世話をされておられる奥様。
何かに堪えているような、でもにこやかな風情の女性。
何かなって思いながら、ハンドケアしながらお話をお聞きしていくと、パーキンソン病で身体がかなり拘縮してしまった90才のご主人を7年間一人でお世話をされてこられている女性の方。
いろいろと気苦労はおありだっと思います。
でも、そのことはほとんど口にされず、近所に住む娘の支援に感謝しながらなんとか生活できていますと語って頂きました。
お話されておられる時のこの方の瞳は、伏し目がちに、堪えていることもたくさんあるんだけど、なんとか幸せに暮らしてますって語っておられました。
お顔を最初に拝見した時は、ちょっと大丈夫かなって感じたのですが、ハンドケアを差し上げているうちに、「マッサージしてもらってほんとに気持いいです。ありがとう。」って、気のせいか少し口元を緩めて頂いて、控えめにおっしゃって頂きました。
ハンドケアは、お一人当たり時間にして10分余り。
ほんとにわずかな時間ですが、この短い時間の間にも、ハンドケア受け手の皆さま方から感じさせて頂くこと、たくさんございます。
レイズの活動では、こんな感じで、介護の仕事の現場では忙しくてなかなか時間が取れない会話を、短い時間ですがハンドケアを差し上げながら、1対1での対話を心がけています。
レイズの活動は、メンバー皆さん普段の仕事の場面を離れて、介護を再び見つめ直す場になっています。
今年度の下半期も、アロマハンドケアを通じて、介護を見つめ直す場として、レイズ活動を行っていければと思います。