介護アロマサークル レイズについて


介護アロマサークル レイズ 

レイズという名前は、英語の「raise」に由来します。「raise」は動詞の英単語になります。辞書で引いてみますとその意味は、〈死者を〉生き返らせる、〈倒れたものを〉引き起こす、〈気持ちを〉奮い立たせるといった意味があります。

 

 

 

 私自身、介護の世界に身を置いて20年の月日が経ちました。その間に介護を受ける側、介護をする側の様々な人間模様を拝見させて頂きました。

 

 老いゆく我が身に不安を感じて、寂しさ、悲しさから抜け出せないお年寄り方。

 

 愛する夫、妻、父、母の介護のために、愛する施設利用者の介護ために、介護の仕方について相談する相手もなく、でも気持ちを込めて頑張っていこうとしているうちに燃え尽きてしまい、鬱々とした気分で日々を過ごされてしまう方達。

 

 私自身も特別養護老人ホームの管理者として、施設で暮らされるお年寄り方を支える介護の現場職員達を支えてきました。しかし、私の力量不足もあって、思っているより早く退職してしまったり、永年のベテラン職員が限界を感じて去ってしまうといった経験をし、管理職として気持ちが燃え尽きてしまったこともございます。

こういった経験に基づいて私が一番感じましたのが、介護の世界に一番足りないものとして、人の心を再生するシステムです。

 介護の仕事は流れ作業ではありません。

生きた生身の人間を相手にした仕事なので、泣きも笑いもします。イライラもします。

認知症の方の対応は、不測の事態の連続です。おそらく仕事としては、もっとも気持ちを、心を遣う仕事のひとつだと思います。

それ故に心が消耗するスピードは、他の仕事の比ではありません。

 

そうであれば、その心を再生することができれば良いのですが、その仕組みがあまりないのが、今の日本の介護業界であり、親族の介護に身を費やす方がいる一般家庭なのです。

 

そうなのであれば、もう一度心を蘇らせる仕組みを作ってしまおう、そうすれば心が燃え尽きたところで止まってしまわない循環サイクルができるよねっていう発想で立ち上げたのが、アロマボランティアグループレイズなのです。

 

「Raise」、すなわち、折れてしまった心をもう一度持ち上げる、疲れ切って倒れてしまった人たちに手を差し伸べて引き揚げるというのが、団体名の由来なのです。

そしてなぜアロマセラピーであったのか。

アロマセラピーすなわち芳香療法は、人の心を癒す能力があるのです。芳しい香りを通じて、ハンドケアをはじめとした肌と肌を触れあわせるタッチングを通じて、介護をする側、される側双方に相手を思いやり、いたわる能力を与えてくれます。

これを介護の世界に持ち込むことができれば、介護の心を支える潤滑油になるのではないか。

 

その発想でアロマセラピーをテーマにしたボランティアを始めて参りました。

 

介護の現場をなんとかしたい、またご自身もアロマセラピーを通じた癒しを得たいという思い。

皆さんのその思いを少しずつ、少しずつ募らせて頂き、アロマセラピーを通じて、介護の世界にメッセージを発することができないだろうか。

その思いで日々活動しております。

 

レイズの活動では、ベースはあくまでボランティアです。

多人数のボランティアが多人数のお年寄り方、ご家族様、施設職員を相手に、一人当たりの時間は10分くらいで活動しております。

この形式であれば費用はそんなにかかりません。

レイズの活動の目的のひとつは、アロマセラピーを介護の世界に安価に、広く普及することです。

 

 

介護アロマサークル レイズ 

代表 的場 康典